世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


オクトモア 12.3    62.1%

  • 蒸溜所名: ブルックラディ蒸溜所
  • 地域: アイラ
  • ブランド: レミーコアントロー
  • 価格帯: £121-180
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:184号

フィービー・カルバーSCORE8.1

香り
心地よいトロピカルフルーツの香り。パイナップルとココナッツミルクのスムージー。やがて黒っぽい色をイメージさせる香りが強まってくる。スモークピーナッツ、シロップ漬けのイチジク、焼いたコーヒー粉。
それほどリッチな口当たりではない。コーヒーのような印象は味覚でも感じられるが、焼けたような感触は消えている。かすかにエルダーフラワーを思わせるフレッシュな風味。乾燥パイナップルやイチジクのような風味もましてきて、塩っぽいスモーク風味が現れる。
フィニッシュ
塩気を含んだ後味が続き、スモーク香がすべてを包んでそこに留まっている。
コメント
海岸で焚き火とバーベキューを楽しんだ一日。基本的には、そんな印象が混ざりあった風味のウイスキー。

クリストファー・コーツSCORE7.6

香り
かなり控えめな香り。工作用粘土と輪ゴムの匂い。タイム、ペアドロップキャンディ、木を燃やしたスモーク香。水を入れると、少しだけ香りが拓く。ミルク入りインスタントコーヒーの粉。エンジンオイルの匂いも少しある。
口当たりはミディアムボディから軽め。濃縮されたユーカリの風味。熟れた青リンゴと洋ナシをスモークしたような印象。かすかにトウガラシ類の感触。リコリススティック(菓子)。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアムから短め。リコリスのような後味が、リンゴの芯を思わせる印象に変化して消えていく。
コメント
すっきりとした味わいで、スピリッツが前面に出ている。バランスはいいが、香味が開くまでにかなりの時間がかかる。